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2020/4/2

日本貨幣史経済史 鎌倉時代中期~南北朝あたりまで

皇朝十二銭が流通しなくなった後、物品貨幣経済に逆戻りしてしまった日本
しかし12世紀後半日宋貿易により宋銭が大量に輸入
→社会で流通
鎌倉幕府も1226年に布や絹ではなくて銅銭によって年貢を納めることを認める
⇒それ以前は物価を布や絹で換算しており、准布と呼ばれました

鎌倉時代に貨幣による経済活動の本格化

理由①農業の効率化 効率化したことにより生産力送料→余剰生産物の発生→市に流れる
理由②物品貨幣経済の限界 物々交換なので欲しい人が現れないと一向に売れない
理由③貨幣は腐らない


【使われだす貨幣】
宋銭が年貢の銭納に使われる
→現物納付の代わりに銭でOK


①コマ目
農民から土地を管理している地頭・荘官に年貢が現物納されます
②コマ目
地頭・荘官は市場で換金します
③コマ目
地頭・荘官から荘園領主に金銭にて年貢が納められます(銭納)
④コマ目
荘園領主は市場で銭で商品を購入します

【直接金銭のやり取りはしない】
銅銭が価値を持ち始めると、便利さ故盗難のリスクも高くなります

そこで為替(かわせ・かわし)が登場

①コマ目
地方にて地頭・荘官が割符屋の商人(割符屋の地方営業所)で銭(または米)と割符(為替手形)と交換
②コマ目
地頭・荘官から荘園領主に割符を納める
③コマ目
荘園領主が割符屋にて銭と米に両替
④コマ目
割符屋の商人が割符屋に銭や米(特産品等)を渡す

この時代に為替手形に似たようなシステムが普及していたことがわかります



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